第13回都市人類学研究会

なかなか厚みのある論集で、長丁場になりましたが
都市下層にフォーカスを絞ることで、歴史軸を参照しながら
民族誌を描く試みを、短期間でいくつか読むことができたと思います。

 今回は、古典編の版ですので、ごく教科書的な一冊ということで
象徴主義の立場から「コミュニティ」を論じた
アンソニー・ポール コーエン 1985(2005)『コミュニティは創られる』をとりあげます。
現代の都市を分析する時、象徴主義のどのような点が
有効に働くのかに注目してみたいと思います。

ふるってご参加ください。
当日、緊急連絡をされる場合はこちらまでおかけください。

★内容(「MARC」データベースより)
コミュニティが社会学社会人類学を架橋するものであると主張。シンボル的な次元がコミュニティの特徴の中心に位置づけられることを示し、構造に基礎を
置いた定義の探求が行き着いた膠着状態から脱出する方法を提示。

★著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
コーエン,アンソニー・ポール
1979年マンチェスター大学社会人類学専任講師。1971年:同社会学専任講師に転属。その後、オンタリオ州キングストンクイーンズ大学助教授、
ニューファンドランド州メモリアル大学(カナダ)研究員を歴任。エジンバラ大学人間社会科学部教授。サザンプトン大学で1967年に哲学・社会学士、
1968年に社会学政治学修士、1973年に政治人類学博士を取得。これまでの業績は、単行本が2冊、雑誌論文、シンポジウム論文多数。王立人類学会
会員。社会人類学会委員会委員。農村経済社会研究会メンバー

★吉瀬 雄一
1951年横浜市生まれ。1975年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。1984早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。関東学院大学文学部
教授。都市社会学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第1章 イントロダクション
シンボリズムと境界
シンボリズムと意味
シンボル・文化・コミュニティ
コミュニティ―「古典的」伝統とシカゴ
シカゴの残骸―露呈した神話の数々
結論

第2章 境界をシンボライズする
境界と社会変動
儀礼と境界
シンボリックな反転と自意識

第3章 意味のコミュニティ
コミュニティ―構造か、あるいはシンボルか?
シンボリズムと社会変動
外見と偽装
外見と変容

第4章 コミュニティのシンボリックな構築
精神的構築物としてのコミュニティ
過去をシンボライズする
現在に反応する―エスニシティとローカリティ
コミュニティとアイデンティティ
対立と境界―コミュニティのシンボル的構築

▼以下、詳細のご確認をお願いいたします。

〈第13回 都市人類学研究会〉
◆開催日時 6/28(火)18:30〜21:00頃まで

◆テキスト

コミュニティは創られる (関東学院大学人文科学研究所選書)

コミュニティは創られる (関東学院大学人文科学研究所選書)

◆内容 各自が同書を精読し、ディスカッションを行う。

◆場所 京都大学人間・環境学研究科 演習室333(3F) を予定。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_ys.htm
※ご参加を希望される方は、右のメールフォームからご連絡ください。